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2025.2.27 07:00ゴー宣道場

<新コロナ真理教の人々㊾>【医学の語り口】

<新コロナ真理教の人々㊾>byカイジロウ

【医学の語り口】

 

 医学の言説に触れると主張のおかしな場面に出くわします。例えば医学総合研究所はLNPを使わない「安全な」裸のmRNAを開発したそうです※①。これは今のワクチンが「危険」という認識に他なりませんが、なぜ彼らは今射っているワクチンに反対しないのでしょう?

 新シリーズ㉚で扱ったチメロサールですが※②、主張内容は「チメロサールは古くから使われてきた。発達障害とは関係ない」であり、「有益で安全」と言いたいようです。しかしどこにも安全とは書かれておらず、しかも続く言葉が「ワクチン全般において予防的な対応が大切という視点にたち、各国ともワクチンからチメロサール除去・減量の努力を行っている」です。除去減量の努力をしているということは、チメロサールは「危険」ということなのでしょうか?

 また「射つほど感染する」で紹介した論文ですが(新シリーズ㉕)結論は以下です※③。「BA.4/5系統が優勢な循環株であった場合、2価のCOVID-19ワクチンは全体としてCOVID-19に対する適度な予防効果を示したが、BQ系統が優勢な場合には予防効果は低くXBB系統が優勢な場合には有効性は示されなかった」。つまり有効だけどウイルスが変異したから悪いという言い草で、この「獲物が逃げたから捕まえられなかった」という子供の言い訳をするのが医学者です。医学者はグラフが読めないでしょうが、これは小学生でも分かる「射つほど感染する」データそのものです(表①)

 そもそも厚労省のQAを見るとワクチンは「新型コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられています」とあります※④。予防を謳っているのに効能は「考えられている」のだから仮説の紹介であり、「予防できる」という断言ではないようですが、なぜ勧めているのでしょう。「この飛行機は飛ぶと考えられています」と謳う新型の飛行機に誰が乗るでしょうか?

 安全なものを開発したと言いながら他の危険な製剤には触れない。安全を匂わせながら「他国で減らしているから」と疑惑の成分を減らす。「射つほど感染する」グラフを示して変異したから効きが悪くなったと抗弁する。これらが医学の語り口で、これらの苦し紛れの論理の破綻は医学者でなくとも見抜けるのです。

 

※①)「裸のmRNA」からなる安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功(東京都医学総合研究所)
https://www.igakuken.or.jp/topics/2024/0403.html

 

※②)保存剤(チメロサール等)が添加されている新型インフルエンザワクチンの使用について(厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu090918-04.pdf

 

※③)Effectiveness of the Coronavirus Disease 2019 Bivalent Vaccine(Oxford Academic)https://academic.oup.com/ofid/article/10/6/ofad209/7131292?login=false

 

表①

 

※④)新型コロナウイルスQ&A(厚労省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_qa.html#19

 

コロナ真理教の人々
庶民が医学に疑問を持たねばならない
医学は科学ではない
医学の常識は歴史と共に変わる
医学は宗教に近い
人は信じたいことを信じる
医学と闘うために
誤解:コロナは恐怖の殺人ウイルスである
誤解:超過死亡は出ていない
誤解:死亡が増加しているのはコロナのせい
誤解:ワクチンがコロナを抑え込んだ
誤解:未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
誤解:今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解:コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解:そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解:ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解:ワクチン有効率95%はスゲエ
⑰誤解:コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解:コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解:それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解:ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解:mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解:mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解:でもインフルワクチンは効いているでしょ?
㉔誤解:でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ?
㉕誤解:健康であればあるほどよい
㉖誤解:製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解:行動制限に意味はあった
㉘誤解:病院に行くほど健康になる
㉙誤解:マスクに感染防止効果はある
㉚誤解:マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解:でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解:でも健康診断は身体のためだよね?
㉝誤解:日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解:薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解:人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解:人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解:反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解:接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解:シェディングは陰謀論
㊵誤解:DNA混入問題はデマ
㊶誤解:mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解:レプリコンは明治製菓の新しいお菓子?
㊸誤解:私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解:医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回:日本でコロナ騒動が長引いた理由

 

新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
[号外]紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
[号外②]パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
[号外③]コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ(日米の政局について)
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ(自然主義について)
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ(陰謀論者について)
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
[号外④]コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
[号外⑤]愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
[号外⑥]南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち
㉘関係者は罰せられるのか
㉙コロナ騒動と男性優位社会
㉚『世にも危険な医療の世界史』を読む
㉛レプリコンワクチン
㉜人体に不可逆はある
㉝自分の目で見て自分の心で感じる人は少ない
㉞コロナ詐欺に気づいた日
㉟原典に当たる
㊱伝播はするのか
㊲超過死亡Ⅱ
㊳超過死亡の死因
㊴コロナ騒動とカルトⅡ
㊵生存者バイアス
㊶リードタイム・バイアス
㊷コロナ騒動と善意
㊸手術成功、患者死亡
㊹不要な手術
㊺意地悪な日本人
[号外⑦]インフルエンザの流行
[号外⑧]明治製菓ファルマが立憲の原口議員を提訴
㊻しないよりした方が良い、のか
㊼不安な日本人
㊽行われない調査
[号外⑨]米国のコロナ対策総括文書を読む
[号外⑨-1]米国コロナ対策総括文書を読む:ウイルス人工起源説
[号外⑨-2]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナ対策費
[号外⑨-3]米国コロナ対策総括文書を読む:WHO問題
[号外⑨-4]米国コロナ対策総括文書を読む:社会的距離
[号外⑨-5]米国コロナ対策総括文書を読む:マスク問題
[号外⑨-6]米国コロナ対策総括文書を読む:ワクチン問題
[号外⑨-7]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナと子どもたち

 

 


 

 

コロナ禍の最中、ある医学者の方が、「重要なのは専門知識をどれだけもっているかではなく、ロジックが通っているかどうかだ」と言って、素人だろうと判断はできると言っていたことを思い出します。
当のその人が、いつの間にかロジックからはるかに遠い所へ行っちゃったのは皮肉ですが、ロジックが通っているかどうかが大事で、素人にも判断はできるということ自体はやっぱり正しいと思います。

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